そして

 

 

 

そして

 

桜を待っていたけれど

桜が散ってくれてほっとする。

ピンクを忘れるほど緑になってくれと思うけど

咲き忘れていた山桜が、新緑に重なる

存在はまだまだ 

なんせ、誰も毎年待つんだから

 

けれども徐々に

色は濃くなりはっきりと

今年を実感させていく

 

 

 

 

 

 

 


日曜日

 

 

天気のよい春の日の日曜日

 

まだ明るい夕方、せんたくものをたたむ

 

静かで、なんだか何も起きていない気がする。

 

いつの日にいるんだろう

なんか、まだ大人になったばかりの頃みたいな

それとも子供が生まれてまもない時の日曜日のような

自分が子供だった頃の日曜日の、

日が長くなって明るい夕方に家に帰ってきた時みたいな

いつの春の日なんだろうなぁと錯覚

 

でも縁側にいるおばあちゃんみたいな

そんな気分でもあって、おばあちゃんの自分みたいな気もする

おばあちゃんになってもこうして春の日に

今日みたいなこと思うのかな

 

せんたくものをずっとたたむ

かわらず 

かわったことに思いをはせ

どの時代にも行ける そんな気がした

 

 

 

 

 

でも、きょうは土曜日だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


ただ単に

 

 

 

 

時間は何も癒してくれない

ただ深くなるだけ

思い出をもっと事細かに思い出せる時間をくれるだけ

それでも新しい朝は来るようで

思い出も新しくなっている。

 

悲しいことから慈しみ深いものへ

ただただ悲しいだけでも

それでも大事に置いておきたい。

つらいことを忘れないことで

あなたを思い出せる。

 

無理もせず急ぎもせず

夢もみず大きな希望も持たず

ただ単に

夕暮れを眺めるだけ。

 

ただ単に、あなたを思い出すだけ。

 

そう出来ることが、私にとっての希望であり進歩であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


電池切れの星

 

 

 

電池切れの星は 夜にかすかに光る

誰にも気付かれないほどのかすかな光

私だけ気付いた。

 

私だけ気付いた。

それは私の遠い記憶を見つけたようだった。

何でもない出来事の、誰に話すでもない出来事は

遠い記憶で今そんな風に光る。

かすかな光はとても、優しい

押し付けることなく気付かれることも少なく

ただ静かに微笑んでくれているようだ。

 

もう消えたと思った星はまだかすかに

かすかに光る

教えてくれる

私の希望、もう望まないとしてもそのまま

持っていてもいいんだと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

春は,私の後悔を一斉に花開かせなだめる

 

つまらない自分を笑われているような気もするし

小さい子供をなだめるようでもあって

懐かしい匂いがさらに後悔と優しさを呼ぶ

 

ひとつひとつのつぼみが膨らむと同時に思い出す

つぼみと同じ数の日々が

膨らんで咲いたことを思い出す

あの日と似たひだまりは いつの私のことだったのか

 

初めてなのに懐かしいことばかりだ

同じ景色は私の知らない時代にもあって

私のいない時代のあなたのそばに私がいる

あなたのいない時代にもあなたは私のそばにいる

見て感じたことはきっと似ている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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